臨機応変采配で日本S連勝 広島・緒方監督“神ってる”変節
広島の緒方監督(47)がこの日も動いた。
23日の日本シリーズ第2戦。1-1の同点で迎えた六回無死二塁、2ボール1ストライクからの4球目だった。菊池がバントの構えから一転、バスターを敢行。二走の田中は、打球が外野に抜けるのを見て、一気に本塁へ。クロスプレーとなって一度はアウトと判定されたが、リプレー検証の結果、セーフに覆り、勝ち越しに成功したのだ。
緒方監督はさらに畳みかけた。なおも無死二塁の場面で、今度は次打者の3番・丸の初球に手堅く犠打を指示。打球を処理した増井の大暴投を誘い、追加点を手に入れた。攻めるところは攻め、送るところは送る。増井を揺さぶる臨機応変な采配で試合の流れを引き寄せ、この回だけで4得点。試合を決定づけた。緒方監督は「昨日、今日とカープの野球ができました」と、自画自賛だった。
前日の試合でも、0-0で迎えた二回1死一、三塁の場面で石原に2球続けてセーフティースクイズを指示。大胆不敵な攻め手はともにファウルになったものの直後に重盗を仕掛けて得点していた。