監督自ら査定アップ要望か 中日大島残留に“森GM”の存在

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「いろいろ動いてくれたんだと思います」

 31日、中日大島洋平(30)が、FA権を行使せず残留することを表明。契約内容には言及しなかったが、今季年俸9000万円から約1.7倍増となる1億5000万円の3年契約とみられる条件を提示され、「森監督は大学(駒大)の先輩でもありますし、『一番残してほしい選手だ』と言っていると(西山)代表から聞きました」と、新監督の存在が残留決断の決め手になったことを明かした。

 つい先日まで雲行きは怪しかった。9月下旬にスタートした2度の下交渉では、球団の提示と大島の希望額に大きな開きがあり、決裂の雰囲気が漂った。大島は13年オフに落合GMが就任して以降、契約更改で何度も辛酸をなめてきた経緯もあり、巨人など複数球団が「移籍の可能性は大」と水面下で調査を進めていたという。

■本当のGMは出番なし

 空模様が変わったのは去る29日。都内での3度目の交渉で、条件が上方修正されたのだ。中日OBが言う。

「大島も『いろいろ動いてくれたんだと思います』と言っていたが、実際に森監督が球団に査定アップを要望したようです。これまで交渉の窓口だった落合GMは『FAは選手の権利』との考えがあり、積極的な引き留めは行わず、ここ2年間は契約交渉の席にも出てこなかった。これでは選手に誠意が伝わらない。森監督は大島に加え、同じくFA権を取得した平田に対しても残留交渉を買って出ている。金額を提示するだけで、あとは何もしない落合GMとの差は大きいですよ」

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