若手は五輪視野も “駅伝大国”日本にマラソン復活は期待薄
優勝候補の「本命」といわれた長野が3年ぶり7度目の優勝を果たした「全国都道府県対抗男子駅伝」(広島市平和記念公園前発着=7区間、48キロ)。先週は女子が大雪の京都を走り、京都が岡山を2秒差で振り切った。
年末の高校駅伝から元日の実業団駅伝、そして2日、3日は大学の箱根駅伝と、この時季は駅伝レースがひっきりなしに行われる。
一方のマラソンは、近年タイムが低調で駅伝に比べて注目度が低い。昨季のリオ五輪代表選考会は大いに盛り上がったものの、リオでは男女とも予想通りの惨敗に終わった。
箱根を走った大学生や実業団の若手の中には「東京五輪はマラソンでメダルを狙う」という者もいるが、例えば実業団の駅伝は1区間約8キロから22キロ。長くても42.195キロを走るフルマラソンの半分までしかない。大学も実業団も駅伝がビッグビジネスになっている日本に「マラソン復活」の期待は持てない。