適応力ピカイチ 中日ドラ1柳裕也は随所で“ずぶとさ”光る

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「ブルペンと投内連係だけしか見ていませんが、センスの良さを感じる」

 中日キャンプの視察を続けるライバル球団のスコアラーがこう言う。

「キレとコントロールで勝負するタイプ。良いカーブを持っているので、ストレートを速く見せることができる。ブルペンでクイックを織り交ぜる工夫をしたり、クイック時や投球時の首の使い方も上手。フィールディングもそつなくこなす。総合力で勝てる投手になる気がします」

 ブルペンでクイックを取り入れるようになったのは大学時代。明大の先輩である広島野村祐輔が同じ投球練習をしているが、「試合ではセットで投げる方が多い」(柳)と自ら考えた。

 第1クール最終日となった2月5日はブルペンで47球を投じ、トンボでマウンドを丁寧にならした柳は、「疲れている」とは口にしなかった。

 飄々とメニューをこなしているように見え、取材やファンのサインにも笑顔で応じる。

 この日は担当の佐藤充スカウトが疲労を考慮し、「ブルペン、どうする?」と尋ねたが、柳は「大丈夫です。入ります」と言った。佐藤スカウトが言う。

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