野放し卓球界に波及も 国際陸連「国籍変更禁止」の余波
だが、五輪はIOC管轄大会のため、この規則は適用されないのだ。
昨年は韓国で、ある夫婦が19歳の中国国籍の卓球選手との養子縁組を申請し家裁で却下された。こんな「抜け道」を使った国籍変更は、さすがに国内からも批判の声が上がった。
前日本女子代表監督の村上恭和氏はリオ五輪後の日刊ゲンダイのインタビューで、「世界中に中国出身の帰化選手がいるのはよくない。国際卓球連盟は帰化選手に対し厳しい規制を設け、世界選手権などの出場を制限した。国際オリンピック委員会もそれに準じるべきです」と語っていた。
国際陸連の国籍変更規定の見直しをきっかけに、卓球界の異常な状態を野放しにしているIOCは、重い腰を上げざるをえなくなるはずだ。