伸び悩む日本マラソン 海外に学ばなければ何も変わらない

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 例えば、バドミントンフェンシングは外国人コーチを呼んで五輪のメダルにつなげた。スピードスケートも「王国」のオランダからコーチを呼びナショナルチームのレベルはアップした。リオ五輪で日本カヌー界に初のメダルをもたらした羽根田卓也(29)も、高校卒業後に強豪国のスロバキアに単身渡り腕を磨き、ソチ五輪男子フィギュア金メダルの羽生結弦(22)のコーチもカナダ人だ。

 マラソンに話を戻せば、現在の国際大会はアフリカ勢の独壇場。ならばアフリカへ出向けば、指導者や選手も得るものがありそうだが……。スポーツライターの工藤健策氏が言う。

「川内選手は別にして、大学生も実業団も駅伝がメーンですから、国内にいればマラソンは走っても年に2回。このサイクルを繰り返していても何も変わらない。陸連は有力選手を集めて欧米のレースに参加させたり、アフリカの現状などを視察すればいい。トップ選手が育つ環境やトレーニング法など、世界を知らず、進歩のない国内だけで競っていても限界がある」

 さらに工藤氏は続ける。

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