市立呉・中村監督に聞く 創部10年で甲子園までの紆余曲折

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――呉は市立高校。野球部強化に最初は呉市長が音頭を取ったとか。

「最初は反対意見もあった。『財政難なのに、なんで野球なんだ!』とか。でも、呉市が元気になるためにはこれが一番だ、ということで決まったようです」

――それが創部10年目に甲子園です。

「まさか甲子園まで行けるとは思ってなかった。確かに3年目で県ベスト8。これなら市長も喜んでくれただろう、と。なにせ呉は少年野球は盛んですが、高校野球はといえば『呉の学校と当たったらラッキー』くらいでしたから。でも、ベスト8が続いた時に『ベスト8までしか行かんのかい!』と言われてカチンときて(笑い)。そこからですよ」

――その一言で火がついたと。

「3年目に四国遠征に行った際、(故・済美元監督の)上甲さんとバッタリ会いましてね。これまでの事情を話したら、『オレは創部3年目で優勝したぞ(04年センバツ)』って。むちゃ言わんでくれ~って思いましたよ(笑い)」

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