清宮も手応え 早実選手“マッチョ化”計画で目指す全国制覇
19日に開幕するセンバツに出場する早実が7日、東京・八王子市の「王貞治記念グラウンド」で練習を公開した。
高校通算78本塁打をマークする主将の清宮幸太郎(2年)は、フリー打撃でサク越えを連発。冬の期間でチームは例年よりも多くウエートトレーニングや体幹トレーニングを取り入れた。清宮は上半身を重点的に強化。現在の体重は101キロだという。「投手の球は去年とは全然違うし、野手のみんなも打球の質が違う。自分も体の仕上がりはいいし、確実に飛距離も伸びている」と手応えをつかんだ様子である。
テスト期間中だったため、十分な練習時間を確保できなかったという。和泉監督は「学年末試験が終わって、選手たちも勉強のことを気にせずにセンバツに向けて全員がやれる。大会まであまり期間は長くないけど、いい試合をしてくれると思う」と話した。
今日8日に練習試合が解禁されることもあり、センバツに出場する各校は、沖縄などで合宿を張るケースもある。ただし、早実の場合はスポーツ推薦で入学した大部分のベンチ入りメンバーでも、入学後は勉強面の特別扱いは一切ない。それでも昨秋の明治神宮大会で準優勝。清宮も「もちろん優勝を狙う」とキッパリと言い、今大会は優勝候補に挙げられる。練習時間の短さはマッチョ化で補う。野球だけに青春を捧げている強豪校も真っ青の早実。パワーアップした清宮が春の主役になるのは間違いなさそうである。