早実は延長戦制し明徳義塾破る 注目の清宮は4打数1安打
第2打席は2点を追う三回。1死走者なしから、116キロのスライダーを高々と打ち上げて中飛。中堅フェンス手前2メートルに迫る大飛球だった。
第3打席は六回、初球の高め130キロを打ち上げて捕邪飛。打った瞬間、清宮は天を仰いだ。
ここまで塁に走者を置いて打席が回ってきたのは初回だけ。自分が決めたい、いや、決めなければならないという意識が、あるいは微妙にバットコントロールを狂わせたのかもしれない。
4打席目は八回。またしても走者なし。初球外寄りストレートをとらえたが左飛だった。
早実はしかし、九回に反撃。1点を返し、なおも2死一、二塁で打席に入った清宮は四球。次打者の野村の押し出し四球で同点に追い付いた。
延長十回、早実は9番野田の適時打で勝ち越し。2回戦にコマを進めた。