乱闘劇も呼んで…阪神・藤浪“ノーコン悪化”はイップスか
年々悪くなっている。阪神は4日のヤクルト戦に藤浪が先発したが、初回から大荒れだった。
先頭の大引に四球を与えると三ゴロの併殺で一息つくも、山田、バレンティンには連続四球。雄平の適時打で先制点を許す。二回も2四球とヒットなどで満塁のピンチ。ここはヤクルト打線の拙攻に助けられたが、三回は先頭のバレンティンに一発を浴び、無失点の四回にも2つの四球を出してバックのイライラを募らせた。
そして五回。藤浪のノーコンが大乱闘の呼び水となる。無死一塁で迎えた畠山の3球目。142キロの直球が左肩を直撃。あわや頭部死球の危険なボールに畠山が怒りをあらわにすると両軍ベンチから全員が飛び出し、派手な乱闘劇へ。結局、最初に手を出したバレンティンと跳び蹴りで応戦した阪神の矢野コーチが退場。警告試合が宣告された。
■技術よりメンタルの問題か
プロゴルファーには、緊張や精神的なダメージなどが原因で、思い通りのプレーができなくなる「イップス」に苦しむ者が少なくない。続投した藤浪も顔面蒼白でそんな状態だった。続く中村への初球のスライダーもすっぽ抜けて顔面付近へ。アップアップの投球はバントミスに助けられたものの、8番谷内(三ゴロ併殺)には8球すべて外角の変化球。畠山への死球が恐怖心となり、直球が投げられずにこの回で降板した。