高校サッカーの頂点に 青森山田監督「勝てる組織」を聞く

公開日: 更新日:

――勝てるチームづくりのために何を一番、重視されているのでしょうか。

「言い古された言葉ですが、他のスポーツと比べて不確定要素の多いサッカーには《心・技・体》の3要素をバランス良く習得することが大事だと思います。まずは強い心を育み、技と体を同時に鍛え上げることでサッカー選手に必要なスキルが植え付けられます。育成優先率として、個人的には心50%・技30%・体20%の割合がベストだと思っています。もちろん全ての要素が100%に近いことに越したことはありませんが、技と体の育成においても《心》が関わり続けることが重要で、切り離して考えてはいけないと思っています」

――高校サッカー日本一監督となり、何か変わったことはありますか?

「祝賀会や報告会などが続きましたし、そういった身の回りの変化はありました。選手たちも優勝チームの3年生が抜けた新チームとなり、チームが新しく変わったことによって弱小化させるわけにはいかないと、その責任を重く受け止めています。でも、私自身のスタンスは何ひとつ変わっていません。多少のプレッシャーはありますが、ブレることなく日々、信念をもって指導していきたいと思っています。毎年のことですが、新チームをどのように強くしていくのか、今はそれだけを考えています。プレミアリーグも4月8日に開幕し、序盤3試合は浦和レッズユースに逆転負けを喫した後は、市立船橋高と大宮アルディージャユースに連勝しました。絶対に降格したくありませんので、高体連チームでもエリートチームに勝てるように細部まで神経を張り巡らせ、必死に頑張っています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド