左太もも裏の張りで初DL入り マエケン“早め夏休み”の損得

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 ドジャース前田健太(29)が11日(日本時間12日)、左太ももの張りで10日間の故障者リスト(DL)に入った。デーブ・ロバーツ監督は「大事を取って1度、先発を飛ばす」とし、復帰が可能な20日以降にも登板させると明かした。

 ドジャースでは開幕前から投手陣に故障者が続出しており、エース左腕カーショウ以外の先発投手には交代で休養を与える方針だという。前田はここまで7試合で3勝2敗、防御率5.03。チームでは貴重な先発右腕だけに、首脳陣の配慮で早めの夏休みを与えられた。

 今回の休みによって実入りは減る。前田の契約は基本年俸300万ドル(約3億4000万円)に加えて、登板試合数、投球回数などに応じて段階的に上がる出来高が付く。シーズンを通じてローテーションを守った昨季は、ほぼ満額となる890万ドル(約10億1400万円)を手にしている。

 前田は患部が順調に回復すれば、登板回避は1試合だけで済むものの、復帰が遅れれば遅れるだけボーナスは目減りする。例えば、投球回数では100イニング以降、10イニングをクリアするごとに25万ドル(約3000万円)が加算されるシステムだからだ。

 とはいえ、メジャーリーガーにとって、何より重要なのはシーズン終盤とポストシーズン。ドジャースのような強豪であればなおさらだ。早めの夏休みで多少、実入りが減ろうと、ヤマ場で活躍した方が長い目で見ればプラス。ベンチの信用度は先々の評価につながるはずだ。

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