去就問題浮上のロッテ伊東監督に“阪神コーチ”横滑りの目
30日のロッテ戦に15-7で勝利した阪神周辺で、敵将・伊東監督(54)の去就について関心が高まっているという。
伊東監督は13年にロッテ監督に就任。5年目の今季は1年契約での続投となったが、チームは借金20とボロボロ。このまま低迷が続けば、今季限りで退任する可能性が浮上する。
「伊東監督も腹をくくっているようです」とは、ロッテOBだ。
「ロッテは先日、新助っ人のサントスをキューバから獲得した。昨オフは主砲のデスパイネがソフトバンクに移籍。新助っ人のパラデス、ダフィーを取ったが、伊東監督は元阪神のゴメスら4番が打てる大砲助っ人の補強の要望を出していた。しかし、サントスは俊足巧打がウリ。資金等の問題もあり長距離砲の獲得はかなわなかった。『今、絶対欲しい選手じゃない』とフロントへの不満を漏らしたのはそのためです。そんな経緯もあり、自力優勝が消滅した際に『責任は取る』と言及。シーズン途中での退任も辞さない覚悟だといいます」
伊東監督は西武監督時代の04年に日本一を達成。ロッテ監督としても昨年までの4年間、決して戦力に恵まれた状況ではない中で、3度Aクラスに導いた。09年WBCではコーチとして世界一になるなど、指導者としての実績があるだけに、在阪の球界関係者は、「今季の阪神の成績次第では、コーチでの横滑りがあるかもしれない」と指摘する。