女子レス58kg級V「ポスト伊調」坂上嘉津季が抱える課題

公開日: 更新日:

 至学館大の恩師で、日本レスリング協会の栄和人強化本部長は「ポスト伊調には物足りない」とこう話す。

「これまで故障に泣かされたこともあり、ようやくスタート地点に立てた状態。技術的なことはともかく、世界チャンピオンになるには、まだ勝利への執念が足りない。これまで伊調と対戦した時でも、なにがなんでも倒してやろうという気迫は感じられなかった。世界選手権で結果を残すには、どこまで本気になれるかにかかっている」

 これまで伊調の圧倒的な強さが目立った58キロ級の海外勢は、リオ五輪銀メダルのワレリア・コブロワゾロボワ(ロシア)、2015年世界選手権銀メダルのペトラ・オッリ(フィンランド)ら実力者が揃う。「ポスト伊調」と期待される坂上も頂点に立つのは容易ではない。

 伊調は階級区分が変更された14年以降、58キロ級で世界選手権2連覇中。坂上は続けるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド