ボロボロ稀勢の里は眼中なし モンゴル勢が復権へ一気呵成

公開日: 更新日:

 ある親方は「横綱の凄みというべきなのか……」と、こう話す。

「確かに成長株とはいえ、正代はまだまだ白鵬の敵ではないはず。今場所前は出稽古に訪れた白鵬にコテンパンにされ、『仮に僕が横綱になっても、可愛がられるんじゃないか』と弱音を吐いていたほどですから。そんな格下を奇襲ともいえる張り手で倒した。これで正代は、これまで以上に白鵬に恐怖心を抱くでしょうね。今後伸びてきそうな若手力士を、稽古場や本場所で叩きのめして恐怖心を植えつけるのは、白鵬に限らず、昔から横綱の常套手段です」

 その直後、やはり新鋭で前頭2枚目の北勝富士(24)が、自身初の横綱戦で鶴竜を破る大金星。新入幕からまだ1年も経っていないのだから、モンゴル勢にとっては稀勢の里などより、よほど恐ろしい相手だ。

 ボロボロの和製横綱は、もはや彼らの眼中にはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」