朝青龍「蒙大統領特使」に “犬猿の仲”白鵬と抗争再勃発
「2人とも父親はモンゴル相撲の力士。しかし、白鵬の父は日本で言うところの横綱。メキシコ五輪(1968年)のレスリングで銀メダルを獲得し、モンゴル初の五輪メダリストとなった。その知名度と人気は、例えるなら『モンゴルの長嶋茂雄』。一方、朝青龍の父は大関相当の地位止まりで、一度も白鵬の父に勝てなかった。朝青龍が13年にモンゴルのレスリング協会の会長に就任したのも、白鵬の父を超えるメダリストを育てて名声を……という野望があったからです」
結局、メダリストを育てられないばかりか不祥事の頻発を招き、昨年、会長職を辞任。一度は沈んだかと思われたが、再び表舞台に出てきた。
さらに日体大柏高に留学している朝青龍の甥が、立浪部屋に入門するという。立浪部屋といえば、貴乃花一門。かつては蜜月だった白鵬と貴乃花親方(元横綱)だが、今は対立関係にある。
将来的には理事長の座も狙っているという白鵬に対し、相撲を自分の商売につなげたいという下心のある実業家の朝青龍。「四国の山林王」と呼ばれる白鵬の義父はもともと朝青龍のタニマチだったことも、このワガママ元横綱にとっては面白くない。
相撲利権をめぐる2横綱の激突は避けられそうにない。