ヤクルト真中監督退任 “後任有力”高津二軍監督は課題山積

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 22日の阪神戦前、神宮球場のグラウンドで報道陣の取材に応じたヤクルト真中満監督(46)は、「しっかり相談し、今季限りで辞任するということで決定しました」と自ら退任を発表した。

 就任1年目の15年に前年最下位のチームをリーグVに導いた手腕を評価する球団からは続投要請を受けたものの、「精いっぱいやったが、結果が出なかった」とこれを固辞。「正直、来季1年やらせてもらっても、なかなか厳しいなという判断。ボクが勝つ自信がない。そんな中で引き受けても失礼だと思う」と正直すぎる辞任会見になった。

 といっても、21日時点で借金33の最下位に沈むチーム力に絶望したわけでも、自暴自棄になったわけでもない。現に開幕前には「若くて楽しみな若手が二軍にもいっぱいいるんだよ」と15年ドラフト3位左腕・高橋奎二らの名前を指折り数えながら挙げていた。

 期待していた若手の成長は後任に託すことになったが、その後任には高津臣吾二軍監督(48)が最有力となっている。

 球団関係者によれば、「小川監督、真中監督と2代続けて二軍監督経験者が指揮を執り、一定の成果を出した。今後も基本的に、幹部候補のOBには二軍監督を経験させ、そのうえで一軍の指揮官に引き上げるというのが、球団及び親会社の方針です。それもあって、高津二軍監督を昨オフ、一軍投手コーチから転出させたのです」という。

 球団独自の道筋を構築するのは大いに結構だが、真中監督も苦しめられた毎度おなじみの選手の故障禍をどう食い止めるかが喫緊の課題。球団がやるべきことはヤマほどある。

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