大会新連発 広陵・中村奨成はプロでも清原を超えられるか
「数々の記録? 優勝して、記憶にも記録にも残りたかった。満足はしていません。プロの舞台に立って悔しさを晴らしたいと思う」
優勝は逃したが、23日、甲子園大会決勝でも、5打数3安打と打ちまくった広陵(広島)の中村奨成捕手(181センチ、78キロ、右投げ右打ち)が、「プロ入り宣言」した。
6本塁打、17打点、43塁打は大会新。19安打と6二塁打は大会最多タイと、まさに記録ずくめの成績を残したものの、優勝はできなかった。その悔しさはプロで晴らすというのだ。
1985年に、清原和博がマークした5本塁打を塗り替えたことから、スポーツマスコミは連日、「清原超え」「史上最強スラッガー誕生」と大騒ぎしている。
中村が甲子園で打ちまくって、ドラフト1位候補に躍り出たのは間違いない。それどころか、複数球団が1位指名を早実の清宮幸太郎から中村に変更しようとしているのも事実だ。中村にそれだけの素質があるのは巷にあふれ返っているプロ、アマ両球界関係者のコメントからも疑いようがないが、しかし、過去に甲子園を沸かせた清原や松井秀喜と比べても遜色ないか。プロ1年目にいきなり3割、30本をマークした清原を超えるような活躍ができるのか。