埼玉初の夏制覇 花咲徳栄Vの裏に東北福祉大コネクション

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「悲願の優勝、何とか私たちが成し遂げました。ありがとうございました」

 そう話した岩井隆監督(47)の目には、うっすらと涙が光っていた。

 学校としても埼玉県勢としても、初めて灼熱の夏を制覇した花咲徳栄。昨23日の決勝戦は14―4という圧倒的大差で、広陵(広島)を粉砕した。

 埼玉県といえば、浦和学院1強の時代が続いていた。2013年春は全国制覇を達成し、15年春もベスト4に進出。そんな県内の勢力図が、ここ何年かで変わってきたという。

 埼玉県の高校野球関係者がこう言う。

「県内外の猛者が集まる浦和学院は、とにかく練習が厳しい。『あれは部活というより軍隊』と言う人もいるほどです。今の子はそうした指導法を敬遠しがち。県外からわざわざやってくる子は別にして、県内で浦和学院への進学を希望する有力選手は減っているのが実情です。花咲徳栄の岩井監督は自他ともに認める理論派で精神論を振りかざさない。『選手の自立』を指導方針に掲げている花咲徳栄に進学する選手が増えたというわけです」

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