パはソフト勢で決まりも…セMVP争い広島独走Vでも大混戦
リーグ史上最速で2年ぶりの優勝を決めたソフトバンク。熾烈な首位争いを繰り広げていた楽天が8月に急失速し、終わってみれば、開幕前に予想された通りの圧勝劇だった。セ・リーグもマジック1とする広島が早くから独走状態。ペナントレースの興味は早々と消え失せたが、対照的に混沌としているのが記者投票で決まる「MVP」争いである。
パは、ソフトバンク勢で間違いない。リーグトップの16勝を挙げる東浜巨(27)、本塁打と打点の2冠を争う柳田悠岐(28)、デスパイネ(31)も候補だが、プロ野球記録を大きく更新する51セーブをマークする抑えのサファテ(36)が最有力。一方のセは大混戦だ。
「広島の若き4番の誠也で決まりのはずが、ケガで離脱してしまった。予想が難しくなりました」
投票権を持つ放送局関係者がこう言うように、MVPの最有力候補だった鈴木誠也(23)が8月23日のDeNA戦で守備の際に右足首を骨折。今季中の復帰は絶望的となった。打率.300、26本塁打、90打点で規定打席はクリアしているとはいえ、シーズン終盤での離脱はハンディになりそうだというのだ。