「現状ではプロ厳しい」広岡達朗氏が語る成功の必要条件

公開日: 更新日:

■軸足の蹴りが弱い

 実際、あるベテランスカウトは清宮の打撃で気になる点があるという。打撃技術は高いものがある一方で、かつて高校から鳴り物入りでプロ入りした清原和博松井秀喜といった強打者と比べて、「軸足の蹴り」が弱いそうだ。「高校時代に走り込みなどで追い込む練習をあまりしてない」と指摘するスカウトもいる。一般的に打撃のパワーは、軸足の速い回転と力強い蹴りによって生まれるといわれるが、清宮は歴代のスラッガーたちと比べて下半身が脆弱ということになる。前出の広岡氏は、「『軸足の蹴り』については体さえできてくれば自然と良くなるだろう。ただ、上体と比較して足腰が弱い証拠といえます」と言う。

 さらに広岡氏は、清宮が日本ハムのことを「いい育成をされている印象がある」と発言したことに関しても、「育ててもらうという考えは甘い」と指摘する。

「プロというのは選手に対し、いつ故障するか、と思って見ている。指導者にしても、これをしてはダメだ、とは言っても、こうやれ、ときちんと教えてくれる者は少ない。これからは自分自身の責任で鍛錬していかないといけない。今はもう手遅れですが、私は以前から早大に進学するべきだと言ってきた。大学は教育の場。足を鍛えるために陸上の指導者と接すれば、おそらく『目方を減らす』『体を締める』といった指導を施される。走る、打つ、守るといった基本を4年間勉強してからプロに行っても決して遅くなかったでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末