阿部さんを抜くイメージ持てず正捕手以外の生き方考えた
昨年限りで引退した加藤氏は、18年もの現役生活を送りながら、規定打席に到達したシーズンは一度もなかった。球界を代表する捕手・阿部慎之助の陰で、レギュラーを目指しながらも、チームのための控え捕手でいることに価値を見いだした加藤氏に、今回は巨人の捕手問題を聞いた。
――巨人は先のドラフトで社会人を2人指名するなど来季は捕手が9人もいる。
「ドラフトで指名したのは育成も入れて4人? 全員捕手として? その中にはプロ入り後は野手として見ている選手がいるかもしれませんが、一番は(正捕手候補の)小林の尻を叩くことだと思います」
――自身も超高校級捕手としてドラフト3位で入団した。
「ボクが入った時も村田真一さん(現ヘッド兼バッテリーコーチ)を筆頭に捕手は9人いました。初めての春のキャンプの夜は、ホテルのロビーで先輩のレガーズについた土をつまようじを使って落として磨いていました。プロでもやるのかと驚きましたね。ボクが上になったら、自分のレガーズは自分で磨こうと思いました。今は自然となくなりましたね」