独立リーグ「BC新潟」のフロントに異例の転身をした理由
――仕事内容は?
「ボクの考えを聞かれたので、アルバイトもしたことがないし、いろいろ経験してみたい、新潟にフロントとして恩返しをしたい、と伝えたら考えてくれたんです。内容は営業、編成、グッズ関連、運営、訪問事業、例えば幼稚園訪問とか、野球塾、講演会など、ありとあらゆることですね」
――印象に残ったことは?
「スポンサーのコメリさんの入社式に顔を出させてもらって、壇上であいさつをすることになった。『ボクも巨人のユニホームを初めて着た時はワクワクした。今の気持ちを大切に。慣れてもなれ合いは良くない』と言いました。今はより人とのつながりを大切にするようになりました」
――韓国野球の視察にも行った?
「韓国へは運営の勉強も兼ねてというより、巨人時代の同僚だったスンちゃん(李承■)の引退試合を見に行ったんです。昨年ボクが引退した時、心配して『これからどうすんだ?』と韓国から電話をくれた。スンちゃんがオリックスを辞める年(11年)も西武戦の後に『メシでも食おう』と立川で焼き肉を食べた。現役を続けていたら韓国には行けなかったし、立ち会えて良かった」
――最後に。
「新潟の野球普及に少しでも貢献したい。地元へ恩返しをしながら、ステップを目指して努力したいです」
(おわり)