賞金王の価値に疑問も 日本マスコミ“金勘定”合戦の無意味

公開日: 更新日:

 だから日本で12度も賞金王になった尾崎将司のことは、海外ではほとんど知られていない。女子プロで評価されているのは米賞金女王になった岡本綾子でしょう。日本で成績を出すことも大事だけど、少なくても全米オープンや全英オープンに出て好成績を残す選手の評価を高めるべきです。日本のゴルフジャーナリズムも、国内賞金王争いより、もっと世界レベルの高い視点から報道すべきだと思う」

 昨季の男子賞金王だった池田勇太は今季メジャー4試合すべて予選落ち。日本で頂点に立っても、世界では全く通用しないことがゴルフファンにばれてしまった。賞金王タイトルの価値が低下し、関心が薄れても仕方ないのだ。

 ちなみに米女子ツアーでは今季賞金1億円超えが20選手もいて、金額レベルでもスケールが日米で大きく違う。

 これが米男子になると、2016―17年シーズンの賞金首位に立ったジャスティン・トーマスの獲得賞金は992万1560ドル(約11億円)であり、4位松山英樹は838万570ドル(約9億3200万円)だ。日本男子ツアーの現時点での賞金ランク首位は小平智の1億5455万円。ちっちゃな島国ツアーで稼ぐプロたちの“金勘定”はアホらしい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド