団体も6位失速 日本男子ジャンプ「強化費削減」に現実味
これまで、JOC(日本オリンピック委員会)が行ってきた各競技団体への強化費配分は、JSC(日本スポーツ振興センター)に主管が移り、厳密に査定されるようになった。ロンドン五輪までは種目、男女にかかわらず、メダルを獲得すれば、競技団体のランク(特A~D)が上がり、そのランクに応じた強化費が支給された。例えば、ロンドン大会のバレーボールは、男子は出場権を逃したが、女子が銅メダルを獲得したため、Aランクにアップし、約1億円の強化費を得た。
リオ五輪以降は大甘査定は廃止され、メダル獲得の可能性がある種目に特化して、強化費を配分。今大会でいえば、男子フィギュア、女子スピードスケートは強化費増を見込めるものの、他のスケート種目は蚊帳の外になりそうだ。スキー競技では女子ジャンプやノルディック複合の増額は確実。メダルなしに終わった男子ジャンプは据え置きか減額の可能性が高い。
若手が育っていない男子ジャンプは強化費削減でますますじり貧だ。