カーリング女子初4強 躍進の裏に元エースの献身的な支え

公開日: 更新日:

 藤沢が当時の本橋について、こう振り返っている。

「大会前も大会期間中も麻里さんが睡眠時間を削ってまで、ブラシの調整や手入れをしてくれました。私たちがプレー以外のことを気にしないでいいぐらい、細かいことまで気を配って動いてくれたんです。スキップのつらさも分かっているので、個人的に慰めてくれたり、励ましてくれました」

 主将とはいえ、練習やミーティングで仕切ることはしない。他の選手の自由な発言を認め、好きなようにプレーさせて、致命的なミスをした時にだけ端的にアドバイスを送る。

 さらに大会前の合宿では栄養管理まで行っている。本橋の作る料理の味は絶妙で、中でも人気なのは鍋だという。

「私たちが飽きないように、キムチや味噌など、いろんな種類の鍋を用意してくれるんです。食材の買い出しも毎日行ってくれて、若い選手にはお母さんのような存在です」(藤沢)

 今大会も試合中はスコアを付けたり、ハーフタイムに軽食を用意するなど、裏方に徹している。

 ベテランの元エースがサポート役に回ったことが、今回の躍進につながった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド