35本塁打をマークしながら、打点は86。ソロ本塁打が多く、得点圏打率がリーグ19位の.258と極端に低いのも、「投手のクイックにタイミングを合わせられない。だから、走者がいると打てない」と古巣中日の関係者は言っている。
当然、そのデータは今季も生きる。突然変異的に弱点を克服している形跡は、「キャンプからずっと見ていて、それはありません」と前出のスコアラーは笑う。
巨人の高橋由伸監督は試合後、「2本ともさすがだなという感じ」と目を細めたが、オープン戦で打てば打つほど、公式戦での相手の攻めは厳しさを増しそうだ。