2打席連続で本塁打も 巨人ゲレーロに他球団「余裕」のワケ
それでもなぜか、他球団には余裕がある。
巨人のアレックス・ゲレーロ(31)が14日のソフトバンク戦で2打席連続本塁打。初回2死三塁の場面で初球を左翼テラス席に運ぶと、四回にはカーブを左手一本で左翼スタンド中段にぶち込んだ。これでオープン戦は、12球団トップタイとなる4号。打率も.333まで上げてきたが、ライバル球団のスコアラーは「それほど脅威には感じていない」と言うのである。
「1本目は真ん中外寄りのストレート。2本目は外角低めのカーブです。甘い球を確実に仕留めたのはさすがですが、ゲレーロの弱点はもうハッキリしている。内角高めの直球がそれで、145キロ以上という条件がつくものの、ピッチャーが投げミスさえしなければ、少なくとも長打はかなりの確率で抑えられる。狭い東京ドームが本拠地になってもです。各球団の共通認識だと思う」(セ球団スコアラー)
ゲレーロは来日1年目の昨年、中日で本塁打王を取った。しかし、放った35本塁打のうち、28本が7月までに記録したもの。8月以降は打球が上がらなくなり、7本塁打にとどまった。疲れもあっただろうが、データが揃った他球団がウイークポイントを攻めてきたのも原因だった。元同僚の中日・又吉もすでに、ゲレーロに対しては「インコースに投げる。データを見ても苦手なところは分かっている」とハッキリ口にしているのだ。