「2020年問題」を懸念 北島康介が見据えるメダル量産の先

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 北島節が炸裂した。

 19日、五輪2大会連続2冠の北島康介(35)が体育会所属の学生に向けた就職活動イベントに出席。2004年アテネ五輪で100メートル、200メートル平泳ぎの金メダルを含む3つのメダルを獲得した21歳の頃を振り返り、「僕もみなさんと同じ年代のときは五輪で金メダルを取ることしか考えていなかった」と切り出すと、こう続けた。

「でも、2回目(08年北京五輪)に金を取ったとき、このままじゃダメだと。金メダルをぶらさげて一生、生きていきたくないと思った。だから米国に渡って、自分がやりたいことをやれる環境をつくろうと思った」

 北島の現役引退後、萩野公介瀬戸大也ら後進の活躍が続き、水泳の競技人口は飛躍的に上昇。2年後の東京五輪でもメダル量産が期待される。その一方で、東京五輪後に日本のスポーツ熱が一気に冷め、アスリートへの強化や支援が薄れる可能性も指摘されている。14年から東京都水泳協会の理事も務める北島は、その懸念を認めた上でこう言った。

「僕はもともと支援も何もなかった状況で頑張ってきたから、支援をアテにしてやってはいなかった。でも、そもそもの組織の体制を考えてもいいんじゃないか。まずアスリートを第一に考える。2020年以降はそれが一番大事になってくると思いますね」

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