最新回の朝ドラ「あんぱん」ウラの見所~嵩(北村匠海)の“ジェラシー”がなんとも可愛い! 寛(竹野内豊)の診察シーンが見たかった

公開日: 更新日:
コクハク

第3週「なんのために生まれて」#11

【朝ドラのツボ!】

 昭和10年、高等女学校の5年生になったのぶ(今田美桜)は、ある日、貴島中尉(市川知宏)と再会。祭りのパン食い競走で使うあんぱん200個の注文を受ける。

 朝田パン開店以来の大仕事に朝田家が活気づく一方で、親しげなのぶと貴島の様子に動揺を隠せない嵩(北村匠海)。そんな嵩は、将来何をしたいのかわからずにいた。悩む嵩に、寛(竹野内豊)はこれやというものが見つかるまで必死に考えるよう助言する。

【こちらもどうぞ】『あんぱん』RADWIMPSの主題歌は本当に「合っていない」のか? 正統派・朝ドラOPの真逆を貫いた意味

【本日のツボ】

朝田家三姉妹登場!
 ※※以下、ネタバレあります※※

 今週からいよいよ本格的にヒロインたちが登場しました。のぶを演じる今田美桜は、明るくて画面がパッと華やぐのがいいです。二女・蘭子(河合優実)は地元の郵便局に勤め、三女・メイコ(原菜乃華)は高等小学校1年生。朝田家の3人娘、揃い踏みです。

 嵩と弟くんの千尋(中沢元紀)も大きく成長。千尋に至っては、あんなに病弱だったのに兄よりも育っていてなによりです。

 女学校5年生になったのぶ。クラスメートの結婚話と、当時の女学生たちは卒業前にお相手を見つけなくてはいけないという話を、どこかで見たようなと思ったら、「虎に翼」でした。ヒロイン寅子のお見合い相手がオリラジ藤森だったことを思い出しました。

 そんなふうに世間ではお年頃ののぶですが、寅子とおなじく、そちらに興味はないようで、“夢”を探しているようです。大好きな父(加瀬亮)「夢は大きいばあええがや。おなごも大志を抱きや」という言葉が心にずっとあるのでしょう。

 突然、現われた海軍の貴島中尉(市川知宏)にはちょっと「?」でした。体操しているのぶを見て、「朝田か?」って。さすがにそれは無理があります。幼なじみでガキ大将のカッちゃん、ということでしたが、だったら、そこは「朝田か?」ではなく「のぶか?」のほうが自然なのではないかと。

 この貴島中尉の登場に、嵩は“嫉妬”を知ることになります。「胸が痛い」と伯父の寛に診察をお願いしたのでしょうか。そのシーンが無かったのは残念でした。

「この胸の痛みは治療できん。ドイツ語で“ナイツ”、フランス語で“アンビ”、英語で“ジェラシー”。世界中の人びとが経験する、やっかいな病気や」。嵩に微笑みながらそんなことをいう伯父さん、なかなか洒落ています。そして、自分の部屋でうつ伏せになって足をバタつかせていた嵩がなんとも可愛いこと。

 明日は、予告編にもあった“パン食い競争”で、のぶが“おなご”だてらにひと暴れするのでしょうか。楽しみです。

(桧山珠美/TVコラムニスト)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 3

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  4. 4

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 7

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  3. 8

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  4. 9

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  5. 10

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    元フジ中野美奈子アナがテレビ出演で話題…"中居熱愛"イメージ払拭と政界進出の可能性

  4. 4

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  5. 5

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  1. 6

    中居正広氏と結託していた「B氏」の生態…チョコプラ松尾駿がものまねしていたコント動画が物議

  2. 7

    中居正広氏、石橋貴明に続く“セクハラ常習者”は戦々恐々 フジテレビ問題が日本版#MeToo運動へ

  3. 8

    中居正広氏が女子アナを狙い撃ちしたコンプレックスの深淵…ハイスペでなければ満たされない歪んだ欲望

  4. 9

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  5. 10

    SixTONES松村北斗 周回遅れデビューで花開いた「元崖っぷちアイドルの可能性」