大学選手権のネット裏で…部長に怒られ会議で恥かいた顛末

公開日: 更新日:

「お前、何やってんだ」

 東京ドームと神宮で行われている大学選手権のネット裏。試合と試合の合間だった。グラウンドでは次の試合に出てくるチームの監督がノックをしていた。

 部長が顔を合わせるなり言ってきたので、思わず言い返した。

「スコアブックに次のメンバーを書き込んでるんスよ。リストに名前が載ってるキャッチャーが出てきますから」

「アホか。そんなもの後でいいじゃねーか。キャッチャーを見るなら、なぜ、試合前のノックを見ないんだ。肩の強さ、送球の正確さ、フットワーク……二塁への送球やバント処理の動きなんかを見てれば判断材料になるだろう。チーム全体を見渡してるか、気配りはできてるか、といった点もチェックできる」

 会うなりいきなり説教かと多少、ムカッときたけど、そこは我慢だ。隣にいた他球団の同僚なんか、さっさと仲間と昼飯に出掛けたからね。差を付けてやろうと、試合前のノックからお目当ての捕手をじっくりチェックした。

 怒られてノックから見た甲斐があったよ。肩は強く、ガッツもある。バッティングもいい。掘り出し物じゃねーかって思わず、膝を打ったね。

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