侍ジャパンを苦しめる…東京五輪の猛暑と“人工芝地獄”
2年後はどんな地獄が待っているのか。
30日には西東京大会決勝で154球を投げた日大鶴ケ丘のエースが熱中症で病院に搬送されたが、東京五輪の野球・ソフトボールでも過酷な暑さが予想されている。
試合会場は横浜スタジアムと福島県営あづま球場。ハマスタは海風が通る立地のため、状況によっては風通しが良くなる可能性もあるが、あづま球場のある福島市内は盆地で熱がこもりやすい。
さらに暑さに拍車をかけるのが人工芝だ。あづま球場の場合、もともと外野は天然芝、内野は土だったが、五輪会場決定を機に全面人工芝への張り替えが決定。おまけに試合開始時間は12時と19時が予定されている。
デーゲームなら試合は炎天下、ナイターであっても日中に太陽熱を吸収した人工芝が放熱し、グラウンドを蒸し風呂状態にする。
この時期、日中から屋外球場で練習するプロ野球の選手も悲鳴を上げている。例えば人工芝の神宮球場を本拠地とするヤクルトの選手はナイター前の練習中、こう言っていた。