ピッチに伏し号泣 息子が本当に悔やんだのは2失点目だった
■オフサイドを取れたかもしれない
1次リーグ3試合は息子の招待でロシアに赴いて妻・直美さん、娘の楓さんと家族3人で生観戦した力さんだが、8強入りを懸けたベルギーとの大一番は神戸市内の自宅で深夜、ひとりでテレビを凝視した。昌子の指摘するシーンについては「そういう考え方も確かにあるだろう」と理解を示しながらも、「果たして周囲とのコンセンサスが取れていたのか?」という疑問を投げかけた。
「あれは『オフサイドにできた』という理屈は分かりますけど、サッカーは意思疎通が図られなければ成り立たないスポーツ。源の考えがどこまでチームメートに伝わっていたのか、私には分かりません。ただ、DFである以上、自ら声を出してコミュニケーションを取らないといけない。そこが足りなかったと本人が考えているのなら、改善するしかない。いい教訓にして欲しいと思います」と父は指導者の立場からアドバイスする。
ロシアから帰国後、昌子は7月25日のC大阪戦で左足首を捻挫。現在はリハビリ中である。海外移籍の話も浮上。メンタル的に気ぜわしい日々を送ったことだろう。