稀勢の里が無傷の4連勝 現役続行へ残るノルマは7日間で4勝

公開日: 更新日:

 初日からまさかの4連勝――と言っても、今の和製横綱には失礼にはあたるまい。

 8場所連続休場で進退がかかっている横綱稀勢の里(32)が、初日から無傷の快進撃を続けている。が、盤石の相撲と言えたのは初日の勢戦のみ。2日目、3日目ともに土俵際の逆転で勝ちを拾い、4日目の魁聖にも苦戦を強いられた。

 がっぷり四つに組んで追い詰めるも、決め手を欠き、寄り切れない。左のまわしも切られて投げられそうになると、満員御礼の館内からは悲鳴が上がった。

 それでも最後は両まわしを取り、なんとか寄り切り。耳をつんざかんばかりの大歓声は、苦戦の裏返しだろう。

 魁聖の武器は四つに組んでからの腕力。半面、これといった技術はなく、力任せの相撲が多い。同じく力自慢の稀勢の里にとってはくみしやすく、過去の対戦成績は横綱の11勝無敗だった。

 その相手にこうも手間取るようでは、先が思いやられる。少なくとも、現状ではスピードと技術に長けた白鵬鶴竜の両横綱の相手にはならないだろう。大関とりに向けて4連勝と今が旬の関脇・御嶽海も同様だ。魁聖以上の怪力を誇る大関・栃ノ心には、言わずもがな。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情