金本監督“解任” お家騒動で繰り返される阪神の悪しき伝統

公開日: 更新日:

■4億円の手切れ金

「金本の年俸は2億円だから、4億円の手切れ金を払ってやめてもらったようなものだ。すでに来季組閣を決めた段階で金本監督のクビを切ったため、新たなコーチ探しは難しい。矢野なら、金本続投時の構想を大きく崩さなくて済む。矢野に尻ぬぐいしてもらうしかないということ。とはいえ、一軍監督の経験がない矢野に5年契約を提示するのもバカげているが、金本と同じで、ダメなら切られるのがオチだ」(阪神OB)

 こうした「騒動」は阪神のお家芸。今回、親会社の金本切りの動きを球団社長以外は知ることなく、他のフロントは金本続投を前提に来季組閣を進めていた。親会社と球団の行動や思惑が全く異なることでドタバタ劇が起こる。今回はオーナー交代という大きな動きも絡んだため、一大事になった。1984年にもオーナーと監督が同時交代している。その時も今回と同じ、監督の去就問題が発端だった。

「昔から阪神はやり方が下手。親会社や球団が権力争いにばかり心血を注いで、現場はそれに巻き込まれる。巨人も今年、ゴタゴタがあったが、由伸監督辞任のタイミングですでに原前監督を用意していた。スマートにクビを切るだけ、まだマシ。阪神はそれすらできない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方