今季2勝9敗1分けの鬼門で…巨人の下克上を阻む“赤の重圧”
マツダスタジアムはやはり、鬼門だった。
17日、CSファイナルステージが広島の本拠地で開幕。初回、巨人先発のメルセデスが先頭の田中に四球、菊池に中前打を許し、いきなり無死一、三塁。続く丸の二ゴロの間に先制点を献上すると、試合は1―6と一方的になった。
泣きっ面に蜂、のアクシデントも起きた。二回に自打球を左膝に当てた阿部がその場で悶絶。コーチに支えられてベンチ裏へ消え、そのまま交代となった。きょうの第2戦の出場は微妙な状況。5番打者を欠くことになれば、巨人はさらに苦戦を強いられる。
巨人は今季、マツダスタジアムで2勝9敗1分け。昨年8月から13連敗を食らい、この球場では4年連続負け越した。なぜ苦手なのか。4番の岡本和真(22)に聞くと、「球場というより、相手が広島だからやないですか!」と身も蓋もない返答。確かに今季の広島戦は7勝17敗1分けだ。「マツダスタジアムだから」というより、「広島が強いから」と言われては元も子もないが、岡本はさらにこう続けた。
「アウェー感がハンパない。スタンドは真っ赤やし。赤って他の色より目立つんですかね?甲子園より? そうです。ここが一番。ヤジは横浜スタジアムの方が凄いんですけど、そういうのは影響あるかもしれません」