ドラフト1番人気 大阪桐蔭・根尾は走行守投それぞれに欠点
今年の1番人気は間違いない。
中日をはじめヤクルト、巨人が1位指名を公表した大阪桐蔭の根尾昂投手兼内野手。1年時からプロに注目され、投手として150キロの剛速球を投げる。おまけに勉強もできる優等生。副キャプテンとしてチームを甲子園春夏連覇に導いたようにリーダーシップも備えている。各球団がゾッコンなのも納得だが、だからといって6球団、7球団の指名が競合するほど抜けた存在なのか。欠点はないのか。
「足と打撃、それに守備にも問題はある」と、在京球団のスカウトがこう続ける。
「侍ジャパンの壮行試合で同じドラフト候補である早大の小島からセンターオーバーの三塁打を放ったように、走ること自体は遅くない。けれども、小園や藤原と比べると走力というか脚力は物足りない。打席で踏ん張る力、打って走りだすときに地面を蹴る力が不足しているように思う。打撃は始動するときにバットが少し、背中の方に入るため、ボールを最短距離でとらえられない。つまりバットが遠回りして出ているのです。それにショートとしてはグラブさばきが硬い」