BC富山の“再生選手”にプロ熱視線 筆頭は151km右腕投手
即戦力の宝庫として、プロ球団から秘かに注目されているのがBCリーグ「富山GRNサンダーバーズ」だ。
昨オフ、ヤクルト投手コーチを14年間務めた伊藤智仁(48)が監督に就任。投手の育成に力を注ぎ、次々と才能を開花させた。就任時、伊藤監督が「ひとりでも多くの選手をNPB(プロ野球)に送り出してあげたい」と語った抱負通り、今年5月には西武がヒース(33)を獲得。2015年に一度広島をクビになり、今年3月から富山に加入すると、わずか2カ月で「再生」した。
その手腕が注目され、富山のスタンドにはDeNAやロッテなど、NPBのスカウトたちがこっそり足を運んでいる。彼らが熱視線を向ける筆頭が右腕投手・湯浅京己(19)だ。聖光学院(福島)時代は成長痛による腰痛に苦しめられ、2年秋に内野手から投手へ転向。3年夏の甲子園はベンチ外で、周囲からは大学進学を勧められながらBCリーグのトライアウトを受験した。ドラフト1位で富山に入団し、伊藤監督がフォーム改造に着手。高校3年春に138キロだった球速は最速151キロにアップした。9月末にはDeNAの入団テストに参加。ドラフトでの獲得が検討されているという。