金星を獲得した北勝富士はインタビューで、「絶対に(左を)差させないようにと意識した」と話し、支度部屋では三番稽古について、「いろいろ考えながら、それを稽古では出さないようにした」と続けた。
稽古で勝って悦に入る和製横綱を尻目に、本場所に向けての対策を練っていたのだ。
八角理事長が「当たり負けはないが、引っ張り込むとかその後の動作がない」と言えば、解説の北の富士氏も「(今場所は)出ても立ち直れる内容じゃないでしょ」と、辛辣だった。
アタマを使って相撲を取る力士と、そうではない力士に差が出るのは当然。むしろ、稀勢の里はよくここまで出世できたもんだ。