白鵬と初「横綱対決」 稀勢の里はグウの音すら出ない完敗
初の「横綱対決」は予想通り、まったく盛り上がらなかった。
稀勢の里(32)と白鵬(33)、両者が最後に対戦したのは昨年の1月場所。当時はまだ大関だった稀勢の里がすくい投げで勝利し、場所後の昇進を決めた。しかし、翌3月場所は白鵬が途中休場。稀勢の里も13日目に日馬富士との取組で左腕、左胸に重傷を負い、8場所連続休場につながった。
最後の対戦から1年半以上を経て実現した、和製横綱VSモンゴル最強横綱。だが、悲しいかな、稀勢の里に全盛期の力はない。いざ立ち合いとなるや、白鵬の右の張り手にひるんでもろ差しを許すと、抵抗むなしく寄り切られてしまった。
満員御礼の国技館が、「だろうと思ったけど……」と言わんばかりのため息に包まれたのは言うまでもない。