清原の二の舞か…“Vの使者”丸を待つ巨人移籍1年目の大重圧
その小笠原は巨人1年目の07年に打率.313、31本塁打、88打点で2年連続MVP。08年は.310、36本、96打点。09年は.309、31本、107打点。10年は.308、34本、90打点。移籍元年からのリーグ3連覇に大きく貢献したものの、そんな大功労者ですら、巨人での末路は厳しいものになった。
4年契約が切れた途端、83試合、34試合、22試合と出場機会を失っていく。年俸は12年の4億3000万円から13年は3億6000万円の大幅ダウンを受け入れ、7000万円となった。
小笠原と近しい関係者はこう話している。
「巨人での最後の方は、ケガをしているわけではないのに二軍で生活する時間が増えた。一軍での成績は落ちていたし、それ自体はしょうがないと本人も分かっていた。ただ、原監督や首脳陣からのコミュニケーションが全然なくて、ひたすら二軍に放置されたことがつらかったみたい。何のために巨人に来たんだろう、って言ってましたから。カネではなく、納得できる形で引退したかっただけだと思いますけどね」