菊池雄星争奪戦 カネ以外のポイントは球場内の環境にあり

公開日: 更新日:

 菊池はトレーニングやニュートリション(栄養学)に異常なほど知識も興味ももっている。それらはマウンドでベストなパフォーマンスを発揮するための必要条件なのだろう。なのでクラブハウスに彼の希望するような食事を用意するとか、彼独自のトレーニングが可能な環境を整えるといったことがポイントになると思う。GMのリクエストにすぐにこたえられるよう、そういった情報を整理しているところだ。

 メジャーはいま、データ重視の傾向に拍車がかかっている。オールドスクール(昔風)の代表だったオリオールズもこのオフは、データ野球でワールドシリーズを制したアストロズのアシスタントGMだったマイク・エライアスを新たなGMに据えた。エライアスはアストロズ時代、スカウトの3分の2をクビにした人物。オリオールズのスカウトはいまごろ、戦々恐々ではないか。

 先入観や固定観念の入らない数字は選手の実力を判断するうえで確かに有効な材料だが、それがすべてではない。性格や人間性まで把握して初めて、チームにフィットするかどうかも分かる。数字に加えて、選手の内面まで理解してこそ本当の価値が把握できるのだと思う。

メジャーリーグ覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット