場所後に貴景勝昇進濃厚で…高安ら大関陣の賜杯奪還あるか
このままでは世代交代待ったなしだ。
25日、大相撲3月場所の新番付が発表された。横綱稀勢の里(現荒磯親方)と貴ノ岩の引退で幕内力士が減った影響もあり、新入幕は3人。それ以上に、貴景勝(22)の大関とりや、先場所Vの玉鷲(34)に注目が集まっている。
一方、すっかり影が薄くなってしまったのが豪栄道(32)、高安(28)、栃ノ心(31)の大関陣。横綱に次ぐ番付でありながら、この地位で優勝したのは2017年1月場所の稀勢の里が最後だ。
かつて大関琴欧洲(現鳴戸親方)は「相撲は相手あってのもの。いくら自分が絶好調だからといって、勝てるとは限らない」と話していたが、近年は白鵬、鶴竜の両横綱の衰えが顕著。いまの土俵は角界でも「誰が優勝してもおかしくない」といわれている。ならばなおさらのこと、大関陣が優勝できないのは寂しい限りだろう。
豪栄道は相撲に波が激しく、185センチ・178キロの高安は太りすぎ。栃ノ心は右足のケガに悩むなど、いずれも安定感には欠けている。場所後に「新大関・貴景勝」が誕生するのは濃厚。現大関陣のV逸が続くようなら、このままフェードアウトするのも時間の問題だ。