巨人澤村リリーフ失格で二軍落ち…“崖っぷち”の先発再転向

公開日: 更新日:

 巨人澤村拓一投手(30)が先発に再転向することが26日、正式に決まった。

 守護神候補としてキャンプに臨んでいたが、今季初実戦となった20日の韓国KIAとの練習試合で1回2安打2失点。24日の日本ハムとのオープン戦でも横尾にソロ本塁打を浴び、1回2四球で1失点。制球難もあって原監督に「結果が出てこない。どこかで抜け出して欲しい」と苦言を呈されていた。この日、球団から28日に二軍に合流すると発表があり、その後に原監督が配置転換を明言した。

 昨秋、4年ぶりに復帰した原監督にはもともと、澤村を先発に復帰させる構想があった。しかし、澤村が「リリーフで勝負したい」と志願し、承諾されていた。

 元中大監督で澤村の恩師でもある巨人OBの高橋善正氏(評論家)が「これが最後の機会でしょう」とこう言った。

「なぜリリーフがダメなのか。原因を分かった上で再転向しないと、先発でも成功しません。150キロを超える直球は澤村の武器だが、課題は一にも二にもコントロール。全ての球種がアバウトで行き詰まっています。特に変化球のスライダーやフォークを狙ったところに投げ切る制球力が欲しい。8割の精度が必要。それができなければ、本当に終わってしまいます。先発に転向するなら、常に全力ではなく、メリハリをつけて脱力しながら投球の精度を上げることに専念できるか。急に球種は増えないだろうが、ブルペンで100球投げるなら、80球は変化球の練習をするとか。大きなモデルチェンジが必要。『澤村って変化球投手になったの?』と言われるくらい、今持っている球の精度を上げること。内海や長野といった功労者でさえ、放出されてしまうのが今の巨人。澤村もこれがラストチャンスのつもりで今まで以上に必死にやって欲しい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ