評論家が提案 阪神藤浪“荒れ球ポジティブ思考”のススメ

公開日: 更新日:

 無期限の二軍行きが決まった。

 12日、中日とのオープン戦に先発した阪神藤浪晋太郎(24)。制球難に苦しみ、特に右打者の内角への抜け球が多い藤浪に対して、中日はスタメンに左打者9人を並べた。四球によるケガ人を防ぐ自衛策だが、それでも藤浪は三回に亀沢の足元をえぐる死球を与えるなど、4四死球2暴投と相変わらずの大荒れだった。

 試合後、矢野監督は二軍での再調整を明言。藤浪も「自分にがっかり」と肩を落としたものの、4回を投げて打たれた安打はゼロである。味方の失策が絡んで1点こそ失ったが、自責もゼロだった。

 西武で2000安打を達成した評論家の山崎裕之氏はこう言う。

「ボールがどこへ来るか分からない投手というのは、バッターにとって大きな恐怖。どうしても踏み込みにくくなる。一度でも死球を受けた選手なら恐怖心も残ります。しかも、打者からすれば、藤浪のようなタイプは普通の投手のように狙い球を絞ったり、自分に対する攻め方を考えて対策を取るというのが通用しない。そもそも体格も良く、角度があって速い球を投げられるという天性の才がある。荒れ球は藤浪の長所という考え方もできます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド