木浪の開幕遊撃に現実味も…虎ファンによぎる“昨季の北條”
もう使わざるを得ないだろう。
阪神のドラフト3位木浪聖也(24=ホンダ)が「1番・遊撃」でスタメン出場。5打数2安打1打点でも、打率を.455から.444(9試合27打数12安打)に落とした。オープン戦初のスタメンとなった12日は4打数3安打2打点の猛打賞。ここまで安打が出なかったのは1打席の出場で1ゴロに終わった3日のソフトバンク戦だけだ。
遊撃のレギュラー争いは当初、鳥谷(37=打率.214)と北條(24=同.136)の一騎打ちかと思われた。しかし矢野監督はキャンプ中、木浪の積極的で勝負強い打撃に注目。オープン戦で打ちまくる「第3の男」は鳥谷、北條に大きく水をあけた。
オープン戦は残すところ8試合。今の状態が続けば、29日(京セラドーム)の開幕スタメンは木浪で間違いない。
そこで怖いのはケガだ。ライバルの北條は昨年9月、打撃好調時に守備でダイビングキャッチを試みて左肩を亜脱臼。登録抹消されたままシーズンを終えた。あのケガさえなければ、今季のレギュラー争いは一歩も二歩も前に出ていたはずだ。「好事魔多し」である。