パ球団トレード打診も…阪神は藤浪を“飼い殺し”にするのか
藤浪が阪神で復活するには、自分の力に頼るしか道はないのだが、前出のOBは「このまま阪神にいても、落ちていくだけ。環境を変えるくらいしか復活できる手はない」と言う。阪神は苦戦続きとはいえ、開幕してまだ16試合。補強次第でチームの立て直しは可能なはずだ。藤浪をトレードするなら絶好のタイミングといえる。
あるセ球団幹部は「藤浪の不遇は、日本球界の損失」と言っている。大阪桐蔭時代に春夏甲子園連覇を果たし、同い年の大谷翔平(現エンゼルス)とともに、将来の日本球界を背負って立つ逸材と言われた。新人年から3年連続2ケタ勝利を挙げ、日本代表としてWBCにも出場したが、昨季までの3年間は7勝、3勝、5勝と成績はパッとしない。今季は開幕二軍スタートとなり、去る12日には二軍でヒッソリと25歳の誕生日を迎えた。これからは藤浪より下の世代の選手もどんどん頭角を現してくる。“賞味期限”は刻一刻と迫っているのだ。
たとえばソフトバンクや日本ハムなどは、トレードなどで選手を頻繁に入れ替え、チームの活性化を図っている。巨大戦力を擁するソフトバンクでは日の目を見ないケースでも、亀沢(中日)や五十嵐(ヤクルト)、山中(同)のように他球団で戦力になるケースは少なくない。