「引退危機」の声も… 阪神・藤浪に今オフメジャー挑戦案

公開日: 更新日:

 米国は日本と違い、藤浪のような2メートル近い選手はゴロゴロいる。大柄な選手、小柄な選手、それぞれの体形に合ったフォーム改良のノウハウがある。

「フジナミは17年に『フィーリングだけでやってきたところがある』と言っていた。今もまだ、確たる投球技術を持っていないのでしょう。メジャーでは何通りかの“処方箋”を用意し、どの“クスリ”が効くのかを順番に試す。フジナミは体の開きが早く、右腕が遠回りして遅れて出てくるため、制球が安定しない。体が開かないようにするには、投球時の左手のグラブの位置や使い方にもヒントがある。さらに、手足が長い選手はどんなグラブを使っているのか。そういうところから見直していけば、再生する可能性があるとみています」(前出の関係者)

 メジャー経験のある元選手は「例えばリリース際のグラブの使い方は日本では『グラブを引け』と教えることが多いが、アメリカでは『体の前に置け』と言う。環境が変われば指導法も変わる。精神面をケアする態勢も日本より整っている。藤浪本人のモチベーションも上がり、もっと聞く耳を持つでしょう。そうすることで制球難やイップスが改善されるかもしれません」と言う。

 かねて阪神による藤浪の飼い殺しが問題視されている。トレードではなく、メジャー挑戦が藤浪にとっても阪神にとってもプラスになるというのなら、ポスティングによる移籍を考える以外に手はないかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド