「引退危機」の声も… 阪神・藤浪に今オフメジャー挑戦案
米国は日本と違い、藤浪のような2メートル近い選手はゴロゴロいる。大柄な選手、小柄な選手、それぞれの体形に合ったフォーム改良のノウハウがある。
「フジナミは17年に『フィーリングだけでやってきたところがある』と言っていた。今もまだ、確たる投球技術を持っていないのでしょう。メジャーでは何通りかの“処方箋”を用意し、どの“クスリ”が効くのかを順番に試す。フジナミは体の開きが早く、右腕が遠回りして遅れて出てくるため、制球が安定しない。体が開かないようにするには、投球時の左手のグラブの位置や使い方にもヒントがある。さらに、手足が長い選手はどんなグラブを使っているのか。そういうところから見直していけば、再生する可能性があるとみています」(前出の関係者)
メジャー経験のある元選手は「例えばリリース際のグラブの使い方は日本では『グラブを引け』と教えることが多いが、アメリカでは『体の前に置け』と言う。環境が変われば指導法も変わる。精神面をケアする態勢も日本より整っている。藤浪本人のモチベーションも上がり、もっと聞く耳を持つでしょう。そうすることで制球難やイップスが改善されるかもしれません」と言う。
かねて阪神による藤浪の飼い殺しが問題視されている。トレードではなく、メジャー挑戦が藤浪にとっても阪神にとってもプラスになるというのなら、ポスティングによる移籍を考える以外に手はないかもしれない。