パ単独トップ日ハム有原 ポスティングでの米行きに現実味

公開日: 更新日:

 189センチ、101キロの恵まれた体格から、150キロ台中盤の速球を投げる――。

 早大4年時にはヤンキースの球団幹部がその投球を視察するためにわざわざ来日したポテンシャルがありながら、昨年までの4年間は8勝、11勝、10勝、8勝といまひとつパッとしなかった。肩肘の故障を繰り返す日本ハム有原航平(26)の姿を見ては「もったいないなぁ」とタメ息をついたメジャースカウトは1人や2人ではない。

 その有原がプロ5年目の今季は、ここまで故障もなく順調なシーズンを送っている。14日の楽天戦は8回を4安打1失点に抑えてリーグトップの5勝目(1敗)。「打線が点を取ってくれたので投げやすかった」という。肩肘の不安さえなければ、このくらいの投球は当たり前ということか。試合後の栗山監督は「もっともっと勝てる投手だと思っている」と話した。

 早大時代からメジャー志向が強かった。その思いは、度重なる故障を経たいまも変わらない。学生時代の親しい知人からメジャーに行きたいんだろう? と水を向けられると、「うん」と即答したそうだ。

 このまま順調にいけば有原が海外FA権を取得するのは2024年。しかし、日本ハムはポスティングに理解がある。この調子でケガに屈しない強靱な肉体を手に入れることができれば、意外と早い時期に夢を実現することができるかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方