“門下生”桜井が粘投3勝目 G菅野は名コーチぶりで不調補う
今季ブレークしそうなこの2人、4年目という以外に共通点がある。「他の子の人生を預かっていると僕は思っている。しっかり背中で引っ張っていけるように自覚を示していきたい」と語っていたエース菅野智之(29)の“門下生”なのだ。
「中川は3年連続、桜井は2年連続で菅野のオフのハワイ自主トレに同行している。菅野に費用を負担してもらい、1カ月もの間、寝食を共にしながらエースから教えを受けてきた。それでも昨季までは、菅野自身が2年連続で沢村賞を受賞する大活躍だったのに、肝心の“弟子”たちは全員パッとしませんでした」(チーム関係者)
菅野は昨オフ、恒例のハワイ自主トレへ出発する際、「僕を除けば、みんなはいいシーズンだったとは言い難い。それでも僕に付いてきてくれる。責任を持ってやっていきたい」とまるでコーチのようなコメントを発していた。
「桜井はコーチ陣が目を見張るほど球速がアップした。菅野の進言を受けて昨年から『フォーム』と『力強い球』の2つを意識してトレーニングを行うようにしているそうです。ウエートなどでパワーがアップし、球速が150キロを超えるようになったのも、2年越しの菅野の教えが実を結んできたからです。東海大の後輩でもある中川はプロ入り以来、菅野に弟子入りしていて、プロで生き抜く術を伝授されています」(同)